床清掃ワックス塗布後のメンテナンス方法
清掃業者に依頼して床面のワックスを塗布してもらったら、なるべくそのきれいな状態を持続させたいと思うのは当然なことです。 その光沢を持続させ清潔な床面を保つ為に、下記の点に注意しましょう。
①油分が付いているモップでの除塵は控えましょう。
ワックスの成分は、アルカリ(ウレタン)系樹脂、可溶性樹脂、可塑剤などで出来ています。 もともと多くが樹脂で出来ているので、そのもの自体が油分には弱く出来ています。つまりモップの油分がワックスの油分と同化してしまい、表面の皮膜を痛めてしまいます。 油分のない除塵モップの使用をお勧めします。
②こぼしたら素早く対処しましょう。
ワックスは界面活性剤で解けてしまします。 一番身近な界面活性剤は水ですので、水分はワックスを剥離させてしまいます。 つまりジュースの飲みこぼしや洗面台の水などは、そのままにしておくとワックスをダメにしてしまいます。食べこぼし、飲みこぼしは出来るだけ素早くモップなどで対処しましょう。
台所中性洗剤(濃縮型は不可)を希釈率50倍前後に薄めた溶液を、雑巾に付けて素早く拭きあげても構いません。
③玄関マットを敷きましょう。
玄関マットは靴に付いた土砂を大幅に削減してくれます。玄関マットがあるとないのとでは、ワックスの耐久性は大幅に違ってきます。 細かい土砂がワックスの皮膜を傷つけて、光沢をなくしてしまうからです。その為、玄関マットは非常に重要なアイテムです。但し2週間~4週間で定期的に交換しないとその効果はなくなります。
④一番良いのは土足厳禁です。
革靴などの靴は土砂を持ち込み、その土砂でワックスを痛め、ワックス自体の寿命を短くしてしまいます。 特にハイヒールはワックスだけではなく、床材自体も痛めてしまいます。スリッパへの履き替えをお勧めします。
⑤定期的に施工しましょう。
ワックスも数週間~数ヶ月で、古くなってキズが多くなってきます。 そのキズから汚れが入り込んで、変色や腐食をもたらします。 ワックス自体も変色してきますので、古くなったワックスを除去して新しいワックスを塗布することにより、長期間ワックスの性能を持続することが可能になります。 2週間~2ヶ月に1度は定期清掃を入れましょう。
希釈倍率と水量、薬量の関係
散布液の濃度 | 散布1㍑に 必要な液量 |
散布液の濃度 | 散布100㍑に 必要な液量 |
---|---|---|---|
2倍液 | 0.5㍑(水0.5㍑) | 600倍液 | 167g又はml |
3倍液 | 0.33㍑(水0.67㍑) | 700倍液 | 143g又はml |
5倍液 | 0.2㍑(水0.8㍑) | 750倍液 | 133g又はml |
10倍液 | 0.1㍑(水0.9㍑) | 800倍液 | 125g又はml |
15倍液 | 0.06㍑(水0.94㍑) | 900倍液 | 111g又はml |
20倍液 | 0.05㍑(水0.95㍑) | 1,000倍液 | 100g又はml |
25倍液 | 0.04㍑(水0.96㍑) | 1,200倍液 | 83g又はml |
40倍液 | 0.025㍑(水0.975㍑) | 1,500倍液 | 67g又はml |
50倍液 | 0.002㍑(水0.98㍑) | 2,000倍液 | 50g又はml |
75倍液 | 0.013㍑(水0.987㍑) | 2,500倍液 | 40g又はml |
100倍液 | 0.01㍑(水0.99㍑) | 3,000倍液 | 33g又はml |