蚊の生態

蚊の生態

国内には約100種の蚊が生息していますが、その中で吸血性の主な蚊は10数種類です。
蚊の発生源は水のある所ですが、沼や田などの大水域から発生する種もいれば 小さな水たまりやどぶ川、汚水槽で発生する種など様々です。
普段の蚊は密や植物の汁を餌として生きていますが、産卵期のメスは卵を発達させるために 必要なタンパク質を得るため、ほ乳類や鳥類の血を吸います。

蚊の害

◆健康・衛生面での被害

【アレルギー反応】

蚊に刺されると患部が赤く腫れて、痒みが出てきます。
この痒みは蚊の唾液に含まれる成分に対する アレルギー反応が原因です。
通常数時間~数日で治まりますが、人によっては過度のアレルギー症状が出る場合もあります。

【子供、赤ちゃんへの影響】

前述のアレルギー反応は大人より子供に注意が必要です。
子供や赤ちゃんは無意識に患部を掻きむしってしまい、症状を悪化させたり広げてしまう ことがあります。
場合によっては「小児ストロフルス」という大きな発疹等を起こす病気の 原因となることがあります。

【感染症の媒介】

蚊の害として最も恐ろしいのは、蚊が感染症を媒介することです。
蚊からの感染症として日本で最も知られているのは日本脳炎です。
海外ではマラリア、 デング熱、ウエストナイル熱、チクングニヤ等の感染症で毎年数十万人の患者が発生しています。
海外旅行で感染する例が非常に増えているので注意が必要です。

蚊の種類

◆アカイエカ

アカイエカは日本全土に広く生息しています。
幼虫の主な発生源は家屋周辺のドブや下水溝など、 滞留した汚水を主としているため、特に家屋に侵入しやすい代表的な蚊となっています。 春から活動を活発化させ、秋の終わりまでに数世代を繰り返します。 吸血嗜好性が強く、特に夜間の被害が多くなっているため、眠りを妨げる害虫として嫌われています。
フィラリアの一種、バンクロフト糸状虫の強力な媒介蚊として知られています。

◆チカイエカ

チカイエカの亜種で、外見はアカイエカとほぼ同じです。
しかしアカイエカと異なり、 チカイエカは吸血しなくても1回は産卵することが可能です。
主にビルの排水溝や地下水槽、 地下鉄の構内に発生する都市型昆虫で、冬でも休眠せずに吸血活動を行います。
地下街などで吸血の被害が多くみられますが、上階にあるオフィスなどでも被害を受けることがあります。
ウェストナイル熱の媒介蚊としても知られています。

◆ヒトスジシマカ

日本で最も代表的なヤブ蚊の1種です。北海道、東北の一部を除く広い範囲に生息しています。
発生源の多くは、野外の雨水がたまる小型容器や古タイヤなどです。
行動範囲が大変狭いため、襲われた付近には必ず発生源があります。
朝夕に吸血活動が活発化し、特に人を好んで激しく吸血します。
デング熱などの感染症を媒介します。

ハエ、コバエの生態

ハエの仲間は日本国内だけでも数千種類が生息していますが、害虫として特に重要な種類は数十種類になります。
ハエ、コバエ類は糞尿やゴミ、動物の死骸、食品、汚水などから発生し、病原菌の媒介や食品への混入などの被害を与えます。

ハエ、コバエの害

◆健康・衛生面での被害

【病原菌の媒介】

糞尿や死骸にたかるため、病原性微生物の運搬者です。
近年多くの患者も出ている腸管出血性大腸菌O-157を、イエバエが保菌していた事が問題となりましました。

【不快害虫】

コバエは体が小さくわずかな隙間から進入してきます。
その為、食品への混入事故などを引き起こしやすく、飲食店や食品工場などでは 深刻な被害をもたらしかねません。

ハエの種類

◆イエバエ

大型のハエでは代表的な主です。体長は6~8mmで、日本各地及び全世界に分布します。
イエバエは人が生活している環境に生息し、家屋内に好んで進入してくるので、 不快害虫として嫌われています。
また問題となったO-157もイエバエによって媒介されており、 その後も被害が続いています。

◆ショウジョウバエ

生ゴミや腐った果実などを好む体長2mm~2.5mmのコバエです。
食品にたかるので、台所でよく見られます。
卵から成虫になるまでの速度が速いことから、遺伝学の研究材料としてよく用いられています。

◆チョウバエ

体長4mmのオオチョウバエと体長2mmのホシチョウバエの2種が、 日本の家屋に現れる主なチョウバエです。
日本全土に広く分布しています。 排水溝や汚泥から発生し、家屋に侵入してきます。
幼虫が人の消化器や気道などに混入して、ハエ症を引き起こしたという例もあります。

ハエ、蚊駆除・作業手順
現場スタッフコメント付き\(^o^)/

1.現地調査

チョウバエやチカイエカは周辺の環境や、厨房の衛生環境が大きく影響します、その確認にお伺いします。
レストランや商業ビルで大量発生することが多いですね。1つ1つ原因を追求していきます(^ ^)

2.作業

動墳やスプレーで排水管の内部や、周辺を消毒します。 その後は、固形剤を設置して終了です。
特に排水の経路や、厨房の衛生状況を見ます。 チカイエカは下水など暖かい水がある所、チョウバエは厨房の衛生状況で決まりますね(^ ^)

3.片付け、確認

マンホールの蓋などを戻します。周辺に飛び散った薬品を洗い流し、元通りに戻します。
チカイエカを全滅させるには数回の作業が必要ですね、卵やボウフラの状態の5月からの準備が必要です(^ ^)

チョウバエ駆除作業の様子

チョウバエやチカイエカは、下水管や排水管から湧いてくることが殆どです。
下水管、排水管を調査して、消毒液を撒きます。 その後、固形物を吊します。
もちろん薬品は下水道や、浄化槽にも対応している薬品ですので安心です。
毎年、春~夏にかけて数回散布することが必要です。

ハエ、蚊の駆除、ご相談はアドバンスサービスへお任せ下さい。