カーペット清掃後のメンテナンス方法

清掃業者にカーペットの清掃やってもらった後は、そのメンテナンス方法が重要になります。 特に一枚敷きの高級カーペットの場合は、メンテナンスの方法しだいでその寿命が大きく変わります。 正方形のタイルカーペットの場合は部分的な張替えが出来るので、油断してしまいがちですが、 気を抜くと次回の定期清掃でも汚れが落ちなくなってしまいます。

まず一番重要なことは、日々の掃除機がけになります。 靴を通じて外部から持ち込まれた土砂は目には見えませんが、カーペットの奥のほうに蓄積させていきます。 人が良く通る獣道だけでも毎日掃除機がけするだけで、カーペットの汚れ方は大幅に違いが出ます。 それ以外の部分も最低2日に1回は掃除機がけをお勧めします。

また、玄関に除塵マットを設置することをお勧めします、 除塵マットは約90パーセントの土砂の持込みを防いでくれますので、予想以上の効果が期待できます。 但し2週間~4週間で定期的に交換しないとその効果はなくなります。

次にシミがついた場合ですが、シミにはいくつかの種類に分類されます。 一番多いのが食べこぼしなどの食品のシミ、ジュースなどの柑橘系のシミ、コーヒーのシミ、 オイルやグリースなどの油性のシミなどに分類されます。下記にその応急処置方法を紹介します。


①食品のシミの応急処置

まずは落ちた食品をすばやく撤去して、カーペットに付着している残り物を撤去します。 次に固く絞ったきれいな雑巾を用意して、完全に固形物を取り除きます。 そのとき注意するのは、拭き取るようにしてしまうと固形物が散乱して、シミの面積が大きくなってしまうので、上から叩くような要領で雑巾を使います。 すべて固形物がなくなったらもう1枚固く絞った雑巾を用意して、台所中性洗剤(濃縮型は不可)を希釈率50倍前後に薄め、 100円ショップなどに売っているハンドスプレーに入れて、2回~3回シミの部分にスプレーします。 そして上から叩くようにしみを雑巾に移していきます。 その作業を、2回~3回繰り返していきます。まだ乾燥していなければ、その効果は大きくなります。 最後に必ず洗剤の代わりにスプレーボトルに水を入れて、洗剤成分がなくなるまで繰り返してください。(リンス作業) その際洗剤を入れたの物と同じスプレーボトルを使用する場合は、スプレーの中を水で丁寧に洗ってから使用してください。

②柑橘系のシミの応急処置

果汁などの柑橘系の飲料は、カーペットにこぼして乾燥してしまうとほとんど落ちなくなります。 カーペットの繊維自体を変色させてしまうからです。そうなるとプロでも落すのは難しくなります。 したがって、こぼしてからすばやく対処することがとても重要になります。 まずは、とにかくきれいな雑巾で、拭上げましょう。その際も雑巾を横に使うのではなく 汚れを広げないように、上から叩くように使いましょう。 表面の液体がなくなったらもう1枚の固く絞った雑巾を用意し、後は食品のシミの応急処置と同様の手順で、希釈率50倍前後の洗剤液を作り 対処して下さい。乾燥しないうちに手早く対処すれば、その効果は大きくなります。

③コーヒーのシミの応急処置

コーヒーのシミは、色が濃いこともあって、カーぺトに浸み込んでしまうとほとんど落ちません。 出来ることはその被害を少なくする為に、すばやく、まだ浸み込んでない分を除去することです。 その後は出来るだけ早く清掃業者に依頼して、コーヒー専用の染み抜き洗剤で清掃してもらいましょう。

④油性のシミ

事務所や、工場などでよくあるシミですが、これもすばやく処置しないと、シミが落ちなくなってしまいます。 台所中性洗剤(濃縮型は不可)を希釈率10倍~30倍に薄めた溶液を、100円ショップなどに売っているハンドスプレーに入れて、 2回~3回シミの部分にスプレーします。そして上から叩くようにしみを雑巾に移していきます。 その作業を、2回~3回繰り返していきます。まだ乾燥していなければ、その効果は大きくなります。 最後に必ず洗剤の代わりにスプレーボトルに水を入れて、洗剤成分がなくなるまで繰り返してください。(リンス作業) その後は出来るだけ早く清掃業者に依頼して、油性専用の染み抜き洗剤で清掃してもらいましょう。

希釈倍率と水量、薬量の関係

散布液の濃度 散布1㍑に
必要な液量
散布液の濃度 散布100㍑に
必要な液量
2倍液 0.5㍑(水0.5㍑) 600倍液 167g又はml
3倍液 0.33㍑(水0.67㍑) 700倍液 143g又はml
5倍液 0.2㍑(水0.8㍑) 750倍液 133g又はml
10倍液 0.1㍑(水0.9㍑) 800倍液 125g又はml
15倍液 0.06㍑(水0.94㍑) 900倍液 111g又はml
20倍液 0.05㍑(水0.95㍑) 1,000倍液 100g又はml
25倍液 0.04㍑(水0.96㍑) 1,200倍液 83g又はml
40倍液 0.025㍑(水0.975㍑) 1,500倍液 67g又はml
50倍液 0.002㍑(水0.98㍑) 2,000倍液 50g又はml
75倍液 0.013㍑(水0.987㍑) 2,500倍液 40g又はml
100倍液 0.01㍑(水0.99㍑) 3,000倍液 33g又はml